はじめに
久しぶりに社外の勉強会イベントに視聴者として参加してきました!
今回参加したのはゆめみ x とらラボ!主催の「勉強法の勉強会」です。
勉強会ってこんなにメモ取るのが忙しかったっけ?と感じるくらい自分に刺さる濃い勉強会だったのでその参加レポと個人的な所感や活用法をまとめてみたいと思います。
今回はLTの中でも特に印象に残っている以下の4つの発表についてまとめていきます。
他の発表も大変参考になったんですが、まとめる時間の関係上より自分の状況に当てはまるものを中心にまとめています。
ChatGPT時代の勉強法
前提
- ChatGPTはデータベースであり、データベースは結論を出せない
- 責任も取れない
今後取り組んでいくべき勉強の内容について
- 丸暗記の勉強はますます役に立たない
- 判断、行動することがより重要視され、それらのために勉強が必要
- 生涯勉強していく必要があり、勉強のサイクルはChatGPTによって加速する
- ChatGPTによって学習のパラダイムが変わる
- 今後はより考える力を養うのが重要
- ChatGPTによってより自分に最適化された勉強ができる
Tips
- 説明の途中でわからない単語が出てきたらそれを説明してもらう
- 理解したかどうか不安なときは、自分の理解を述べて正しいかどうか聞いてみる
- 特定のフォーマットで回答してもらう(表とかJSONとか)
- 勉強した内容についてクイズを出してもらう
所感
ChatGPTについては言わずもがなの内容ではあるが、今後より価値のある勉強の内容は同意できた。
また、「無知の知」を知ることに活用できるというのも重要そうだなとおもった。
個人的には検索エンジンの台頭のときと同じ流れなのでは?と感じていて、暗記能力ではなく、判断力、行動力や回答を精査する力をつけるために勉強が大切になるというのは完全同意。
上記に加えて出力された情報が正しいかどうかを判断できる人がより学習サイクルを加速できるので、正しさを判断する方法をきちんと用意しておくべきではあると思う。例えば必ず公式ドキュメントと照らし合わせるとかを実施しないと、実際に試すしか正しさを検証できず、ここが個人的にChatGPTを勉強に使う上でハードルが高い。正しさを判断できる人はすでにその分野について詳しい気がする。
コード自体を書いてもらうほかにもコードレビューをしてもらったりできる(業務のコードでは避けたほうがいいと思うけど)
内需ドリブン勉強法
勉強には何より動機が大事
動機には外需と内需の二種類がある
外需
- 仕事
- 体系的かつ締め切りがある
- 誰かが問いを与える
- 興味を満たしたい
- 体系的でなくても文句は言われない
- 締め切りがない
- 問いは自分の中になる
強い興味、何かを作りたい欲の奴隷になる(素直に従う)ことが大切。
その動機に従って脱線することも新しい学びが得られる。
過程で今メジャーでない技術を選択したりすることが新しい引き出しに繋がる
質疑応答で気になったところ
- ついつい脱線し続けてしまう場合はどうするのか?
- 脱線した時のマイルストーンをアウトプットするのがいいのでは?
という回答をされていて、これはなるほどと思った。
所感
なにか作りたいものがあるエンジニアは強いみたいな話をよく聞いていたがより詳細に言語化されていて頷ける部分が多かった。
内発的な動機を持っている人とそうでない人は自分の周りを見ても分かれているので、自分の中に存在する内発的な動機を高めて逃さないように勉強することに取りくむとともに、内発的な動機を持っていない人はどうすればいいんだろう?という疑問も生じた。
「脱線のマイルストーンとしてアウトプットしていく」というのが個人的にかなりしっくりきていて、脱線を正当化できるし、後から役にたつことが多そうだなと感じた。
他の発表では外発的動機に着目した発表もあったので、対比が面白く、自分がどちらのタイプなのか考えてみるいい機会になった。
技術書を集中して読むために新たに始めた方法が自分にクリティカルヒットした話
課題
技術書を最後まで読めなくなった
解決法 ツイートしながら読む
- 読後報告だけでなく実況中継的にツイートする
- 頭の中で考えていることをアウトプットしながら読む
- 気になったことや難しいキーワードを適当にツイートし垂れ流す
- 後から見返せる
- 普通に読むより集中して読める
- 一日30分という時間設定をすることで集中力が高い状態で読める
- 目で読んで、頭で考えてそれを書くことで深く読むことができる
- 学校教育の授業も似たようなプロセスなので身体が最適化されているかもしれない
注意点
- クローズドコミュニティの方がいいかもしれない
- 少人数でやった方がいいかも
- 共通体験になることで他の人がやっていることに触発されたり、再開するモチベになる
- ハッシュタグはつけている
読書グループを作ることで読書習慣に間隔があっても再開しやすい
所感
今回の勉強会で一番試したい!と思ったのがこのLT。
技術書自体を読もうと買うことは多いが、考えながら読むことが増えたりして、読むのに時間がかかってしまうことも多く、習慣づけていくのが難しいと感じていた。
ツイートしながらの読書は考えていることを含めてアウトプットできるので後から見返したり、有識者からコメントをもらうこともできるのは結構いい点かも。
自分ならどうやって実現するかを考えてみると以下のようになった。
- 社内slackのtimesチャンネルを使用する
これはクローズドなコミュニティで顔見知りが多い状態で行うためにハードルが低い方法。リアクションをもらいやすかったりもあるかも
- 技術書ごとにスレッドにまとめていく
後から見返す時に検索しやすく工夫したいなと思っていて、本のタイトルごとにスレッドに書いていくのが良さそう。他の話題と混ざることも防げる。
AWSの勉強法、3つの鍵
AWSのような技術を勉強する場合には目的や目標を明確にするが大切
AWS学習の鍵
- 情報収集
- 検証実施
- 情報交換
情報収集
- 情報を元に知識を得る
- 知識がないと他の鍵も使えない
- まずは一次情報を確認する
- RSSの更新は毎朝確認してSlackなどに飛ばす(Whats new やAWS News Blogなど)
- 公式動画コンテンツやEラーニングコンテンツもおすすめだが、有料のものも多い
- 市販の書籍も利用できる(鮮度は落ちやすいが日本語で体系化された情報は 貴重)
検証実施
- 自分の手元で実際に環境を用意して実際に動かしてみることができるのはクラウドの利点
- わかりにくいところやつまづきやすそうなところこそが重要
自分なりにユースケースを考えることが大事
公式トレーニングやハンズオンのシナリオに従ってみる
- 単発の機能確認ではなくやりたいことの流れが掴める
- 手順通りにやるだけだと学びはすくないので操作している内容を意識することが大事
情報交換
各種ドキュメントでエラー情報や実際に動かしてみて得られた内容を発信したり意見交換、発信する
- 社内wikiやteams/slackでメモでも検証結果でも発信していく
- まずは社内でやってみる
- いきなり大風呂敷を広げない
- ほかのひとが書いたらいいねやスタンプ、コメントで賞賛を
- ブログで対外的に発信する
- みてくれる人が格段に多くなるので正確さを意識することになり、新たな情報や気づきが得られることもある
- コミュニティ内で登壇などを通じて情報共有する
- 敷居が高ければ同じ会社、同じ部署の同僚間での社内勉強会を開催する
- インプットとアウトプットを意識することで学習効果は高まる
- ブログにまとめるだけで未来の自分が助かるということもある
所感
AWSは個人的にも勉強したい分野ではあったが、個人でどのように勉強していけば掴めた気がする。
「AWSを勉強する」のようなと漠然と学習を進めていくにはあまりにもAWSのサービスの種類は多いので、まずは興味のある分野に関連するサービスから勉強を進めていく必要がある。個人的にはコンテナ技術周りから手をつけていきたい。
まとめ
どの発表もかなり学びの多い発表でした。
発表を聞いて自分の中に落とし込む前にどんどん進んでいってしまうのでメモだけ取って後からまとめる形での記事となりました。
勉強する際の動機づけに関する発表から具体的なChatGPT、AWS関連の勉強法まで幅広く、かつ対象となるエンジニアの多そうなLT会でした。
特に自分は技術書駆動な部分はあるので、アウトプットを垂れ流しながら読むというのは実践してみたいと思います。
たまには社外のLT会に参加するのもいい刺激になりましたし、今後は社内の勉強会も盛り上げていきたいなと改めて感じました。